注)あげはの勝手な想像SSです。
こういうのが嫌いな方は読まないほうがえぇですよ!
act.1 hyde and tetsu
風を見るのだ、彼の歌声に
「何聴いてんの?」
雑誌に飽きたらしい彼の声が、耳元の音楽を制して聞こえた。
「ん~…聴く?」
ヘッドフォンをはずし、テーブルを挟んだ反対側の彼の耳へ。
「うわ、懐かし…」
思わず溜息を漏らす彼に、ほくそえむ。
彼の耳には、自身と同じ声が聞こえているだろう。
「なに、てっちゃん。これも15周年記念の一環?」
クスクスと笑う彼。
「そーそー。懐かしいやろ?どう?自分の昔の声は」
「んー、懐かしい…つーか、若かったなぁ、俺ら」
くすぐったい様に彼は笑う。
小さな照れも入っているのだろう。
「今じゃ、こんな音は作れへんもんな」
俺も笑う。
目が合って、更に笑みは深くなる。
クスクス。クスクス。
長いような、短いような。
15年。
リーダーの立場上、怒鳴った事もあったし苦労したことも沢山あった。
これからもあるだろう。
けれど。
このメンバーで音楽をやれたらいいなと思う。
「なぁなぁ、てっちゃん」
大切な歌うたいが笑って云う。
「このメンバーでずっと音楽やれたらいいなぁ」
『以心伝心』
突然大笑いを始めた俺に、ハイドはきょとんと首を傾げた。
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15周年おめでとう。
暫く書いてなかったから、書き方がようわからん…(汗)
act.1とか書いてみたけど、続くかどうかは不明。